知っておきたい「ウチリモ」の全て!内窓リフォームで快適な住まいを実現します
住宅の断熱性能を手軽に向上させたいとお考えの方に、最近注目を集めているのがYKK APの「ウチリモ」です。
内窓(二重窓)の分野で革新的な特徴を持つこの製品について、専門的な視点から詳しく解説していきます。
ウチリモは、YKK APが2025年に本格展開を開始した内窓(二重窓)システムです。「ウチ(家)」と「リモデル(改修)」を組み合わせた造語で、既存の住宅に後付けで設置する樹脂製の内窓として開発されました。
従来の内窓では設置が困難だった住宅にも対応できる画期的な製品として、リフォーム業界で大きな話題となっています。
特に、取り付けスペースの制約が厳しいマンションや、築年数の古い住宅での活用が期待されています。
ウチリモの最大の特徴:薄型設計ウチリモの最も注目すべき特徴は、業界最薄クラスの取り付け寸法です。
窓額縁の取り付け面がわずか47mmあれば設置可能という薄型設計により、これまで内窓の設置が困難とされてきた住宅でも対応できるようになりました。
従来の内窓との違い一般的な内窓では、取り付けに70mm以上のスペースが必要でした。
しかしウチリモなら47mmという薄さで、市場に流通する約75%の既存窓にふかし枠(補助枠)なしで設置できます。これは特に以下のような住宅で大きなメリットとなります
:RCマンション:窓額縁の見込み寸法が薄い物件が多く、従来の内窓では設置困難なケースが頻発していました。
軽量鉄骨住宅:構造上、窓まわりのスペースが限られている住宅でも設置可能です。
2×4工法住宅:北米由来の工法で建てられた住宅特有の窓構造にも対応します。
築年数の古い木造住宅:昔の住宅は窓まわりの寸法が現在と異なるため、ウチリモの薄型設計が威力を発揮します。安全性への配慮ウチリモには、日常使用での安全性を高める工夫が随所に施されています。
ストッパー付き安全引手最も特徴的なのが「ストッパー付き安全引手」の標準搭載です。
この引手は、通常時は窓枠内に収納されており、手を差し込んだ時だけ飛び出す構造になっています。
この仕組みにより、以下のような安全効果が期待できます
:指挟み事故の防止
:特に小さなお子様がいる家庭で重要な安全機能外窓クレセントとの干渉回避
:既存窓の操作に支障をきたさない設計スムーズな開閉
:安全性と使いやすさの両立を実現キッズデザイン賞受賞この安全性への取り組みが評価され、ウチリモはキッズデザイン賞を受賞しています。
子育て世帯にとって安心して使える製品として、公的な認証を得ているのは大きな信頼材料と言えるでしょう。
断熱性能の高さウチリモの核となる性能が、優れた断熱効果です。熱貫流率1.5W/㎡・K以下を実現Low-E複層ガラス(アルゴンガス無し)仕様において、熱貫流率1.5W/㎡・K以下という高い断熱性能を実現しています。
この数値は、先進的窓リノベ事業の「Sグレード」対象となる性能レベルです。
アルゴンガス入りでさらなる性能向上オプションでアルゴンガス入り複層ガラスを選択すれば、さらに高い断熱性能を得られます。
この仕様では、補助金制度における最高ランクの性能要件もクリアできます。
真空ガラス仕様も用意より高い断熱性能を求める場合には、真空ガラスを組み込んだ「ウチリモ プラマードU」も選択できます。
この仕様では、業界最高クラスの熱貫流率1.1W/㎡・Kを実現し、先進的窓リノベ事業の「SSグレード」対象となります。
防音・結露対策効果断熱性能と併せて注目したいのが、防音効果と結露対策です。
防音効果既存窓との間にできる空気層により、外部からの騒音を大幅に軽減できます。
交通量の多い道路沿いや、騒音が気になる立地の住宅で、特に効果を実感できるでしょう。
結露の抑制室内外の温度差が緩和されることで、窓ガラスの結露を大幅に軽減できます。
結露に悩まされていた住宅では、カビの発生抑制や室内環境の改善が期待できます。
工事の手軽さウチリモの設置工事は、非常にスピーディーかつ簡単です。
短時間での施工1窓あたりの工事時間は約60分程度です。
大がかりな工事は不要で、既存の窓枠を活用して内側に新しい窓を取り付けるだけの作業となります。
工事当日の流れ実際の工事は以下のような流れで進められます
:現地確認
:取り付け寸法の最終確認養生作業
:室内の保護シート設置枠の取り付け
:内窓フレームの設置ガラス入れ
:複層ガラスの組み込み動作確認
:開閉動作と気密性の確認清掃・片付け
:工事跡の清掃住みながら施工可能大規模な改修工事と異なり、住みながらの施工が可能です。
家具の移動も最小限で済み、日常生活への影響を抑えながらリフォームできます。
ご興味のある方は、ぜひご連絡お待ちしております。